店舗アプリ作成サービス徹底比較!メリットデメリットから導入事例までご紹介

コラム

 集客増加のために店舗アプリの導入を検討している小売店は多いでしょう。ただし、リスクやデメリットが気になってためらっている経営者もいるはずです。複数のアプリを比較することで、それぞれの長所と短所が見えてきます。この記事では、さまざまな店舗アプリを紹介しながら、デメリットやその対策などを解説していきます。

店舗アプリとは?

そもそも店舗アプリとは飲食店や小売店向けに作られた販促や集客のツールです。スマートフォンに対応しており、ユーザーにクーポン発券などのサービスを気軽に行えます。また、店舗アプリを利用すればモバイル決済、ポイントカードのシステム化などにつながります。ユーザーにとってもポイントを確実に貯められるなどのメリットがあるので、集客が増加しやすくなるのです。しかも、プッシュ通知機能により、スマートフォンの使用中でも関係なくリアルタイムの情報を通達できます。

店舗アプリの機能

店舗アプリに利用できる主な機能について見ていきましょう。

クーポンの配信

小売店などでは、5%OFFや10%OFFなどのクーポンを配布することがよくあるでしょう。紙のクーポンもまだよく使われていますが、店舗アプリを活用すればアプリで使えるクーポンを配信できます。

使い方も簡単です。お客様がレジでクーポンをスマホの画面に映して提示し、スタッフがバーコードやQRコードを読み取るだけで適用できます。また、店舗アプリを新規でダウンロードしたお客様を対象にクーポンを配信することも可能です。これにより、店舗アプリの利用者を増やすのに役立つでしょう。

ポイントカード・スタンプカード機能

ポイントカードやスタンプカードの機能も店舗アプリに実装できます。使い方はプラスチック製のカードとほぼ同じで、会計時にお客様に提示してもらい、読み取るだけです。

プラスチック製のカードだと、お客様が自分でポイント数の確認はできません。しかし、店舗アプリなら、起動すれば現在貯まっているポイント数やスタンプの数を確認することもできます。また、店舗アプリならポイントカードを自宅に忘れてしまう心配もありません。スマホにインストールされていれば、いつでも提示できます。

セール情報などの通知機能

セールなどを実施するときには、その情報のアプリを通じて配信することができます。プッシュ通知で配信すれば、アプリを開かなくても通知を見られるため、より効果的でしょう。

予約機能・モバイルオーダー機能

飲食店などの店舗アプリでは、予約できるものもあります。予約をしておけば、お店側では来店予定の時間に合わせてオーダーを作っておくので、お客様は待つことなく利用できるというものです。お客様とお店の双方にとってメリットがあります。

チラシ機能

新聞の折込チラシと同じ内容のチラシを見ることができる、店舗アプリもあります。外出先などでも、よく利用するお店のチラシをチェックできるので便利です。集客に役立てられるでしょう。

ミニゲーム

簡単なゲームの機能が付いている店舗アプリもあります。主に、ゲームで勝ったり、当たりが出たりしたときに、ポイントやクーポンなどを配布する目的のものが多いです。1日1回ゲームをプレイできるようになっているものなら、アプリを見てもらうきっかけとして役立つでしょう。

ゲームの内容自体は特に凝ったところはありません。宝箱を選んだりクイズに回答したりするだけのものが多いです。

店舗アプリの導入メリット

店舗アプリを導入することで、次のようなメリットが得られます。

リアルタイムで情報を更新できる

店舗アプリで配信する情報は、お店側で自由に更新できます。そのため、リアルタイムで新しい情報を常に配信できるのがメリットです。

例えば、品切れになることが多い人気商品が入荷されたときなどに、その情報をすぐにアプリに掲載できます。タイムセールなどの情報もリアルタイムで配信できるので、集客に役立つでしょう。時間が過ぎて終わってしまったセールなどは削除して、次のセール情報を掲載するなど、迅速に対応できます。

特定の属性のお客様にだけ情報を配信できる

お店が配信している情報が、全てのお客様にとって必要なわけではありません。セール情報などを見てみたら、対象商品は関心のないものばかりだったということもよくあるでしょう。あまり不要な情報ばかり届くと店舗に対するイメージが悪くなってしまうことも多いです。

そのような事情から、店舗アプリでは特定の属性のお客様にだけ情報を配信する設定ができます。

例えば、若い女性向けの商品に関する情報やクーポンなら、20代の女性のみに配信するという具合です。年代と性別以外にも、よく利用する店舗などで配信するかどうか決めることもできます。不要な情報が配信されることがあまりないため、店舗のイメージを損ねてしまうこともなくなるでしょう。

リピーターを増やせる

お客様がスマホに店舗アプリをインストールすることで、店舗が配信している情報を見る機会が増えるでしょう。初めて来店したお客様でも、2回目や3回目の来店につなげられます。クーポンが配信されれば、自然とそのお店で買い物をしたくなるでしょう。店舗アプリで定期的にクーポンをもらえるということで、繰り返し何度も来店してくれるお客様も多いです。

ユーザーデータを活用できる

お客様が店舗アプリをスマホにインストールして使ってくれれば、データを蓄積することができます。これまでの利用状況や興味がありそうな商品なども分析できるので、そのデータをマーケティング施策などに活かせるのもメリットです。

例えば、興味のありそうな情報だけをプッシュ通知で配信できるでしょう。来店頻度が下がってきたお客様に対して、来店を促せるような情報の配信も可能です。より多くのお客様のユーザーデータが集まれば、年代や性別、利用店舗などによる傾向も掴めるでしょう。

位置情報を活用できる

店舗アプリでは、位置情報を活用したサービスを提供することもできます。例えば、いくつもの店舗を展開している場合には、店舗検索で現在地から近い位置にある店舗を表示する機能です。さらにその店舗までの道順を表示することもできるでしょう。店舗アプリがなければ、近くに店舗があることが分からなかったお客様を来店できるように導けます。

店舗アプリ集客事例

店舗アプリを活用して集客に役立てた実際の事例について紹介していきます。

カプセルホテル&サウナの事例

あるカプセルホテル&サウナでは、新規顧客の獲得を課題としていました。1ヶ月当たりの新規顧客数やリピーター数などを把握したいということで、店舗アプリを導入したそうです。

スタンプカード機能を利用することで、新規の顧客とリピーターの人数を把握できるようになりました。さらに1日の来店客数や1人当たりの来店回数などのデータも取得できるため、来店状況の傾向を掴むのに役立っているそうです。スタンプが貯まると、ランクが上がり、素敵なプレゼントがもらえるので、再来店促進にもつながっています。

また、これまでは電話での問合せが多く、対応に手間がかかっていましたが、店舗のアプリ導入後は、その負担が減ったそうです。

導入事例について詳しく見る

エステサロンの事例

ある痩身サロンでは、店舗アプリでポイントカード機能やトーク機能、クーポン機能などを活用しています。

以前までのポイントカードは紙のものを使用していましたが、忘れてしまうお客様が多かったそうです。アプリ化することで、忘れてしまうことがなくなり、来店頻度の向上に役立てています。QRコードを読み取って押せるスタンプカード機能も導入しており、積極的に利用しているお客様も多いそうです。

トーク機能は主に予約や問合せの窓口として使用されています。お客様にとっては、電話ができない状況でも予約を入れたり変更したりできるので便利です。

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ラーメン店の事例

あるラーメン店の店主の方は、以前まで社員として働いていました。経営者になったのをきっかけに売上アップの施策として、店舗アプリを導入しました。

アプリをダウンロードしてもらうために、初回ダウンロード特典として用意したのは売値400円の「トッピング全部のせ」です。さらにスタンプカードの来店ポイントも付くということで、着実にダウンロードを増やしました。

スタンプカードはリピーター獲得のために、遊び心のある内容にしているのも特徴です。スタンプの個数で味玉やチャーシューなどのトッピングを付けられますが、サイコロチャレンジチケットというのもあります。これはスタンプ20個で獲得できるもので、ゾロ目が出るとお好みの麺とトッピングがやり放題という内容です。ゾロ目が出なくても、ラーメン無料券が当たるということで、リピーター獲得に役立っています。

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知っておきたい店舗アプリのデメリット

知っておきたい店舗アプリのデメリット

お客様にダウンロードしてもらう必要がある

まずは、「お客様の手間」です。アプリを利用するためには、スマホからダウンロードしてもらわなくてはなりません。ただ、お客様のスマホのデータ容量を占めてしまうことがあるので、嫌がる人もいます。特に学生はデータの上限を気にする傾向にあり、そこまでして店舗アプリを利用したいとは考えない可能性が出てくるのです。さらに、ダウンロード後も個人情報や位置情報が伝わることを恐れ、登録を避けられてしまうパターンもあります。

アンインストールされる可能性がある

次に、アプリそのものを「アンインストールされるリスク」です。たとえば、プッシュ通知機能を多用するとお客様は疎ましく感じます。その全てが必要な情報とも限らないので、「もう見たくない」と思われアンインストールされてしまうのです。

また、スマホを買い替えたときもデータを移行するのが面倒で消去されることがあります。そのほか、更新頻度が低い店舗もお客様からすれば価値がありません。店舗の印象も悪くなるので、継続して利用してもらえなくなります。

開発費と維持費がかかる

店舗アプリサービスを自社で開発することで、使いやすい集客の仕組みを構築することも可能です。ただ、開発費の平均相場は250万円と決して安くありません。しかも、アプリを発表した後もサーバーやドメインの取得に費用がかかります。専用スタッフを雇う人件費も無視できない要素です。さらに、アプリの内容はお客様の需要に合わせてカスタマイズする必要があります。機能やデザインを追加、修正するたびに作業が発生し、新たな費用がかかってしまうのです。

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運用トラブルに対処する必要がある

アプリ運用にまつわるトラブルを処理する手間も考えなくてはなりません。ユーザーの使っているスマホの機種、OSによってさまざまな不具合の生じる危険があります。こうしたトラブルに対して無策のままだとアプリを効果的に使ってもらえないだけでなく、クレームを招いてしまいます。アプリをリリースした後も、プログラムの修正やトラブル対応を想定して準備しておくことが必須です。

また、ユーザーからアプリの問題について問い合わせが来たときも、すぐに応じられるだけの体制を作らなくてはなりません。社内でトラブルのシミュレーションをしておくとなると、かなりの時間を割かれます。

配信内容のマンネリ化&面倒になる

リリースする側の負担になるのもデメリットのひとつです。せっかくアプリをリリースしたのに、配信の頻度が少ないとユーザーは興味を失っていきます。そのため、多くの企業は一定の間隔でコンテンツを配信しているものの、目立ったトピックがない限り内容が似通ってしまいます。アプリがマンネリ化してしまえば、かえってユーザー離れを引き起こしかねません。ただ、アプリを盛り上げようと毎日配信に力を注ぐのは、担当者にとっても苦痛です。そのほかの業務にも支障をきたすでしょう。

デメリットを解消する方法がある!

ここまで挙げてきたアプリのデメリットは、解消する方法もあります。企業の意識次第ですぐ実践できるものから、大がかりな手段までさまざまです。この段落では、デメリットへの対処法を紹介します。

ダウンロード促進グッズや特典を用意する

ユーザーに多少のデメリットを踏まえてでも「アプリをダウンロードしたい」と思ってもらうにはメリットをアピールすることが大切です。ダウンロードさえしてもらえばコンテンツを通し、ユーザーとの関係を強化できるからです。

たとえば、ダウンロードする際、来店時に使える割引クーポンなどをプレゼントしてみましょう。また、アメニティ引換券なども魅力的な特典です。多少手間でも、ダウンロードをすれば「得になる」と感じていただける仕組みがあったら利用者は増えていきます。

プッシュ通知が多くなりすぎないようにする

店舗や企業の感覚では、一刻も早く情報を伝えたいのでプッシュ通知を多用しがちです。それに対し、ユーザー側は必ずしもプッシュ通知を快く思ってくれません。むしろ、うっとうしいと感じる人も少なくないのです。ある調査では、プッシュ通知機能は「月に4度まで」が適切であるとの結果も出ています。ユーザーの開封率が高い時間帯を調査したうえで、プッシュ通知はピンポイントで使うようにしましょう。そうすればユーザーも邪魔をされている感覚にならず、アプリを利用し続けてくれやすくなります。

更新を絶やさずまた来たくなる仕掛けを用意する

ユーザー離れを防ぐには定期的に更新を続けることです。ただし、内容の薄い配信を繰り返しても逆効果になってしまいかねません。ユーザーは有益な情報を求めて店舗アプリを利用しています。ユーザーが得すると思える情報があれば、自然と店舗のリピーターになってもらえます。

たとえば、定期自動更新のほか、クーポン発行やスタンプ制度、ポイント制度などがユーザーの心を動かすコンテンツ例です。また、一定の間隔で情報を更新すると、お客様に店舗を思い出すきっかけを与えられます。

店舗アプリ作成サービスを利用して低コストで作る

アプリを運用するうえでの大きなデメリットがコストパフォーマンスです。特に、社内でオリジナルのアプリを一から作ろうとすれば、開発費や人件費、メンテナンス費用などで莫大なお金がかかってしまいます。ある程度の集客効果が得られたとしても、費用を回収できなければ意味がありません。

そこで、既存の店舗アプリサービスを利用するのも効率的な選択肢です。自社開発よりも導入の費用が安く、運用開始時のトラブルが起こりにくいのもメリットです。

サポート体制がしっかりしたサービスを選ぶ

既存の店舗アプリサービスを導入するにあたっては、サポート体制を確認しましょう。なぜなら、アプリの運用は長期的なプロジェクトになるからです。長く使っていれば、バグなどの不調をきたすこともあります。ユーザーの機種やOSが変更したとき、システムが対応しきれないようなことも出てくるでしょう。

さらに、正常に稼働し続けていたとしてもマンネリ化を防ぐためには、積極的に機能を追加しなくてはなりません。こうした作業は自社で行えないので、導入後も支えてくれるサービスを利用することが肝心です。

テキストのみに頼らず動画や画像を活用

 アプリから配信する内容が、テキストだけに偏ってしまうとマンネリ化を招きます。ユーザーに驚きを与えられなくなるうえ、そもそもスマホで見ることが前提であるため読みにくいコンテンツだと思われかねません。ユーザーへの訴求力を高めるには、テキストだけでなく店舗や新商品、一押しアイテム、お得なサービスなどをビジュアルとともに配信しましょう。

写真や動画を織り込めるのはアプリの長所です。たまにテキストと違うコンテンツを送れば、ユーザー離れやアプリのマンネリ化を避けられます。

店舗アプリ作成サービスを徹底比較!

多くのメリットが店舗アプリ作成サービスにあると分かっても、どれが本当に優れているのか悩みますよね。そこで、ここからは代表的な3つのサービスについてそれぞれの特徴をまとめていきます。

GMOおみせアプリ

2000社以上の導入実績がある人気サービスです。多言語に対応しているのが魅力で、外国人観光客へのインバウンド戦略を実施したい店舗向けです。さらに、属性情報を収集したり、Google Analyticsによる解析機能が使えたりと顧客情報の管理に長けています。

情報収集から顧客解析、マーケティング活動にいたるまでの循環を強化してくれます。なお、費用は「スタンダード」プランで月額1万2500円 です。別途でサーバー費用 が2500円以上かかってきます。安価なプランには利用制限がつくので、大規模のマーケティングを目指すなら上位ランクを選びましょう。

アプスタ

大きなメリットは導入コストの安さです。10万円から運用でき、最低契約期間も1年で済みます。いわゆる「お試し」の感覚で使い始めて、もしも店舗に合わなければ期間終了とともに契約を解消できます。ただ、安いだけでなく機能性も備わっているのでそのまま使い続けるところも少なくありません。クーポン発行やプッシュ通知といった基本的な性能が問題なく搭載されています。しかも、クーポンの有効期限を設定することも可能です。さらに、ポイントカードなどの機能で店舗側が顧客管理をしやすくなるのも魅力です。

価格は1番人気の「バリュープラン」で初期費用10万円、月額費用2万9000円です。また、チェーン向けの「エンタープライズプラン」では初期費用が10万円、月額費用が5万円になっています。

アプリンク

 豊富なメディア運営の経験を活かし、マーケティングの相談まで乗ってくれるサービスです。専任スタッフがWEB商談に対応してくれるので、経営の初心者にも安心です。リピーター増加にうってつけのトーク機能やプッシュ通知機能などのオプションも揃っています。特に、スタンプカードやポイントカードをカバーできるアドバンス機能は店舗側にとっても管理しやすいメリットがあります。そのほか、画面が見やすく、パソコンやスマホに慣れていない客層にも配慮しているのは強みです。初期費用は10万円、月額費用は1万9800円とリーズナブルなのも人気の秘訣です。

GMOアプリ アプスタ アプリンク
料金 Lightプラン
初期制作費用:無料
月額費用:20,000円~

Standardプラン
初期制作費用:制作内容/カスタマイズに応じて
月額費用:50,000円〜

Enterpriseプラン
初期制作費用:制作内容/カスタマイズに応じて
月額費用:お問合せ
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初期費用:100,000円
月額費用:¥29,000/月

エンタープライズプラン
初期費用:100,000円
月額費用:¥50,000~/月
初期費用:100,000円
月額費用:19,800円

運用サポート Lightプラン:×
Standardプラン:◎
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専任のスタッフがWEB商談対応
制限 ダウンロード数が5,000件を超える場合は、別途サーバー費用有 無制限 ◎ディスク容量無制限
機能性 ◎さまざまなコンテンツあり
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※プランにより制限有
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導入実績 導入企業は
2,000社以上
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4,000店舗以上!
※2019年8月31日当社調べ。

アプリのデメリットと解消法を理解して効果的に店舗アプリをつかおう!

 店舗アプリには「アンインストールされやすい」「配信が手間」といったデメリットがあるのは事実です。ただし、解消方法もたくさんありますし、店舗アプリ作成サービスを使えば、開発の費用を抑えることもできます。サービスごとに長所と短所が異なるので、まずは複数のアプリ作成サービスを比較検討して、自店にしっくりくるタイプを選びましょう。

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